新八のことを信じてずっと待ってた・・・。
絶対ケガしないって信じてた・・・。
それなのに、戻ってきた新八は・・・


お前のそば以外で・・・〜ヒロイン視点〜<後編>


朝になってようやく皆が帰ってきた。

皆血だらけでその戦いがどれほどのものだったかをあらわしていた。

あたしは新八を迎えようと門の外に出た瞬間・・・驚いた・・・

新八は帰ってきた・・・ちゃんと・・・

でも・・・左之に抱えられて帰ってきた新八は・・・手にケガをしていた・・・


「新八!!!!!」


「あ〜、只今」


「只今じゃないよ!!その手・・・」


ケガしないで帰ってくるって言ったのに・・・

新八の右手には包帯がグルグルに巻いてあって包帯に血が滲んでいた


「吉田と戦ってたら、手きられちゃったよ」


いつもの笑顔で笑う新八にあたしは怒りを感じた

ねぇ、新八?ケガしないって言ったよね?

大丈夫だって・・・言ったよね?


「新八のバカ!!!」


あたしは目に涙を溢れさせてた・・・。


?なっなんで泣いてんのよ!」


あたしは何も答えられずただ涙を流すだけだった・・・

何も言えなかった・・・


「おい、左之。いいかげん下ろせ!!
・・・?」


あたしに呼びかけるとても優しい声が余計に涙をあふれさせてくる・・・


「・・新・・ぱ・・ち」


「ん?」


「て・・あて・・・しに行こう?」


きちんと消毒して手当てしなきゃバイキンはいっちゃう・・・。

剣使えなくなったら大変だもんね・・・


「うん。・・・、約束守れなくてごめんね?」


すごく済まなそうな顔をした新八の顔を見た途端また涙がでてきそうになった・・・

ケガをするな。戦いに行くのにそれは無理かもしれないのはわかってる。

けどね・・・新八にはケガしてほしくなかった・・・

心配・・・なの・・・。本当に・・・怖いの・・・いつか死んでしまうんじゃって・・・


?」


あたしは返事をすることができなかった。

今返事をしたら思いっきり泣いてしまいそうで・・・


「ねぇ、?怒ってるの?」


怒ってる・・・確かに初めは怒っていた。

けど・・・いつしかそれは悲しみに変わっていた・・・・。

あたしは新八の言葉を無視しながらもくもくと治療をした。

治療って言っても消毒と包帯巻くぐらいしかできないけど・・・。


「ねぇ、ってば!!!!」


「はい、おしまい」


新八の言葉を無視しながら治療を終えあたしは外に出て行こうとした。


「って、ちょっと待てって!!!!!」


新八は出て行こうとするあたしの手をつかんでひっぱり押し倒した


「いった・・・」


思いっきり畳に背中を打ち付けられて背中が痛かった

てか・・・この体制って・・・

あたしの顔が赤くなっていくのがわかった。

そっと新八の顔を見ると新八はすごい真剣な顔をしていた


「なぁ、?その態度なんなのよ?怒ってるわけ?俺がケガして帰ってきたから」


新八・・・怒った?目が怖いよ?

違うの・・・怒ってるんじゃない。

心配なの・・・

あたしはそれを言葉にできなくて首を横に振るしかできなかった


「じゃあ何よ?何でずっと口きいてくれないわけ?」


きっと今口をきいたらあたしは我慢できずに泣いてしまう・・・

そしたら新八は困るでしょう?

新八のこと困らせたくないよ・・・


「本当になんでもないから・・・。どいて!!!」


いつもより少し強い口調で言った。

早く・・・早く一人にならないときっと泣いてしまう・・・


「嫌だ。どうせ退いたら一人で隠れて泣くんでしょう?」


な・・んで?そうしてわかるのよ?

わかってるならどうして泣かせてくれないの?


「ねぇ、?一人で泣くなよ・・・。しかも俺のことででしょう?頼むからさ・・泣くなら俺のそばにしてくれない?」


な・・んでそういうこと・・言うかな・・・本当に。

止まらなくなるじゃん・・・

あたしはもう声を押し殺して泣いていた。

本当は新八の前で泣きたくない・・・けど・・・そんなこと言われたら我慢できないよ・・・


「新・・は・・ちのバカァ・・・」


「な、何よ?いきなり!!!」


「だって・・・折角・・が・・まん・・・してたの・・・に」


本当に・・・バカ・・・・


「だから何で我慢するのよ?」


「目の前で・・・泣かれた・・ら・・こま・・る・・・で・・しょ?」


さっきだって泣いたとき困ったような顔してたじゃない


「はぁ〜。あんねぇ〜一人で泣かれてるほうのが嫌なの!!!泣くなら俺のとこで泣いて?我慢しないでさ」


新八はあたしの腕を引っ張り抱きしめた


「しん・・八?」


「ごめんね?約束守れなくてさ。守ろうと思ったんだけどねぇ〜」


あたしとの無茶な約束守ろうとしてくれたの?


「ほん・・とう?」


「俺がに嘘ついたことある?」


「な・・い」


確かにない。


わざと約束をやぶることも嘘をつくことも・・・


「でしょ?だから本当!!」


「あ・・たしね・・・新八が・・いつか死んじゃうんじゃないかって・・怖いの・・・。 ケガして帰ってきたりすると・・よ・・計に・・・。あたしの前からいなくなるんじゃないかって・・・」


今までずっと言えなかった事を・・言ってしまった・・・・

こんなんじゃ信用されてないって思われても仕方ないよね・・・


「俺そこまで弱くないよ?」


「わかってる!!!わかってるけど・・・怖いの・・・・」


怖い。新八がいなくなってしまうのが・・・

あたしの目の前からいなくなっちゃうのが・・・


・・・。大丈夫だよ。俺は死なない。絶対にのところに帰ってくるから・・・・」


新八はそう言いながらさっきよりきつく抱きしめてくれた。


「俺はを一人にしないから・・・だからそんなに不安がるなよ・・・」


すごくつらそうな顔をする新八・・・その言葉信じてもいいの?


「絶対?」


「約束する。例え死ぬときもの傍で死ぬ」


「新八・・・・死んだら嫌だよ?」


お願いだからあたしの前からいなくならないで・・・


「例えばの話だよ。死なない、を残しては・・・ね?」


絶対ね?約束よ?信じるからね?その言葉


?」


「何?」


新八は腕の力を少し緩めるとあたしと目を合わせた


「好き・・だよ?」


「えっ!?!?!?」


今なんて?なんて言ったの?す・・き?


「ずっと言えなかったんだけどねぇ〜今言わないと後悔しそうだからさ」


なによ・・今更。今まで妹扱いしてきたのに・・・本当・・バカ


は?」


本当はわかってるくせに・・・いじわる・・・・


「す・・・き・・。あたしも・・・好き!!!!」


新八は少し笑いあたしをまた抱きしめた。

ねぇ、新八?さっき言ったこと守ってね?

あたしを残しては死なない・・・絶対よ?

必ず帰ってくるの信じて・・・待ってるからね・・・


〜END〜


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ようやく完結しました!!!!

長らくお待たせしましたのにこんな駄文になりごめんなさい!!!!!!

もっとまともにかければ良かったのにかけませんでした(滝汗)

いつもまともじゃないんですが(汗)

本当にごめんなさい!!!!!



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