おまえのそば以外で・・・〜ヒロイン視点〜<前編>





今日、新撰組は池田屋に切り込みに行く・・・。



もちろん、新八も２番隊隊長だから参加する・・・



でも･･･今池田屋には吉田稔麿とかいるんでしょう？



吉田は強いよ？



あたしは監察で情報とかたくさん集めてた。



山崎さんの話も聞いたりしてた。



ねぇ、新八？お願いだから吉田とは戦わないで･･･。



新八は強い・・・。でもね、もっと強いんだよ・・・。



下手したら負けて死んじゃうかもって思うとすごく怖いの・・・。



闇に取り込まれてしまいそうなくらい・・・。





「なぁに、暗い顔してるの？」





「新八!!!」





「なぁ〜んでそんなに驚いてるのかなぁ？ん〜？」





新八はそう言いながらあたしのほっぺたをつねってきた





「いひゃい、いひゃい。ひんふぁひ〜いひゃいよぉ〜」





「じゃあ何考えてたのか言ってごらん？」





「な、なんでもないもんだっ!!べぇ〜」





「まったく、本当ってお子様だよね。それなのによく監察になんてなれたよね〜」





お子様？

あたしはもうよ？

そりゃ・・・身長は鉄之助より小さいけどさ・・・





「子供じゃないもん!!!!新八のﾊﾞｶ!!!」





子供扱いなんてされたくない・・・。



新八には一人の女として見てほしいんだよ？





「なぁ、」





「ん？」





いつになく真剣な顔の新八にドキッとする。



笑ったり、佐乃達とバカやってるときの顔も好きだけどこういう真剣な顔の新八もかっこいい





「何考えてた？」





「だからぁ〜なんでもないって」





こういうときの新八はすごくしつこい。なんとかしてはぐらかさなきゃ





「はぐらかすなよ。本当のこと言えって。怒ったりしないから」





目が・・・怖い・・・。いつもの優しい目とは違う。すごく真剣な目・・・。





･･･もうだめだ。こうなったら隠すことなんてできない。



正直に話すしかないか・・・。





「・・吉田・・・吉田と戦うの？」





お願い・・・戦わないで・・・





「そりゃあ敵だし、戦うんじゃない？」





口調はいつもと同じ。だけど･･･目だけは違う。





「そんなに心配？」





ドキッ・・・ってした



心配だよ・・・そりゃね。別に新八のこと信じてないんじゃない。



ただね・・・新八がいないのってすごく怖いの・・・。



ずっと一人だったあたしに光を与えてくれたのは新八だったから。



新八のおかげで新撰組の監察にもなれて、色んな人と仲良くなれて・・・。



今ではご飯も作るようになって。



これもすべて新八のおかげなんだよ？



新八がいなかったらあたしはずっと暗闇の中にいたの・・・。



だからね・・・新八がいなくなったらまた暗闇に戻っちゃうんじゃないかって思うの・・・



新八はあたしにとって太陽みたいなものだから・・・





「？」





「・・・心配だよ。心配するでしょ？普通」





「の場合は心配しすぎ」





「何それ・・・」





そりゃあいつも心配はしてるけどさ・・・。



だって新八には言ってないけどあたし新八のこと本当に好きなんだよ？





「はぁ〜。そんなに俺信用ないのかなぁ〜」





「ちがっっ!!!!そういうんじゃなくて・・・」





「じゃあどういうことよ？」





「・・・」





言えないよ・・・新八が好きだからなんて・・・





「黙ってたらお兄さんわかんないんだけどなぁ〜」





すぐ妹扱いする・・・。あたしのことそんなに女としてみれないのかな・・・





「お〜い、新八〜」





「新八っつぁん!!!こんなところにいたのか」





平助と、左之だ・・・。



いつもこの3人は一緒にいるんだよね。



ねぇ、平助、左之？新八のこと守ってくれる？お願いだから、新八にケガさせないで・・・





「なにぃ？もう行く時間？」





「あぁ、集合だとよ」





「ほら、行くぜ？新八っつぁん」





「ん〜わかったぁ」





どうしよう・・・行っちゃう・・・。



新八・・・お願い、吉田とは戦わないで・・・





「？俺行くよ？」





あたしは新八に抱きつかずにはいられなかった





「？・・・どうしたのよ」





「新八・・・」





「ん〜？」





新八は抱きしめ返し頭を撫でてくれた。新八に頭撫でられるのはすごい好きで落ち着く・・・





「・・ケガ・・しないでね」





「俺を誰だと思ってんの。大丈夫、ケガなんてしないよ。だからはいい子で待ってなさい」





また子供扱い・・・。でも、それでもいいや。ケガしないで帰ってきてくれるなら・・・





「うん・・・わかった」





「じゃあね、行ってくるからね」





「新八〜行くぞ〜」





「いって・・らっしゃい・・・」





「はい、行ってきます」





最後に新八はポンっとあたしの頭を叩き左之と平助と歩いて行ってしまった・・・



絶対無事に帰ってきてね・・・待ってるから・・・。



もうあたしは願うしかなかった。新八が無事に帰ってくるように・・・



新八はケガしないで帰ってくるって言った・・・



だから信じて待ってよう・・・。





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はい。突発的に書いた新八ドリです(滝汗)



似てませんね・・・偽ですね・・・。



ごめんなさい・・・。



本当は一つにまとめようとしたんですけど、きりがよかったのでわけちゃいました☆



ごめんなさい。



新八ファンのかた本当にごめんなさい。



あぁ、この駄文・・・いいかげんどうにかしたいものです(号泣)