ずっと一人だった・・・。

お父さんとお母さんが死んで住む家もなくて、

雨の日も雪の日もずっと外にいた・・・

寒くて、暗くてすごく怖くて・・・

夜になると喧嘩の声や人が殺されていく声が聞こえて、あたしはただうずくまって怯えていた。

でも、あの日・・・

あの雨が降っていた日・・・

あたしはあの人に助けられた・・・




You're My Sunshine


あの夜あたしはいつもの場所でいつものように寝ていた。

その日、唯一違ったことと言えばそれは新撰組が活動していたということ。
うとうとしかけてたとき急に人の叫び声が聞こえて目が覚めた

初めは何が起きたかわからなかったけど、よく目を凝らしてみると、

一人の黒い着物を着ている人が剣で何人もの人を殺しているのが見えた

怖かった・・・どうしても、剣で切られていく人を見るとお父さんとお母さんを思い出してしまう。

全員切り倒したのか急に静かになった・・・。

でもすぐに違う人達が現れた。

その人たちは新撰組の浅葱色の隊服を着ていた。


「じゃあ、殺されてたのは長州藩の人達か・・・」


外に住んでいると自然といろんな情報が耳に入ってくる

今争っているのは長州藩と新撰組。

どっちが強いんだろう・・・

いつになったら、戦いは終わるのかな・・・

そんなこと考えてたら急に雨が降り出してきた

寒い・・・普通でも寒いのに雨が降るともっと寒くなる・・・


「とりあえず、雨宿りしよ・・・」


屋根のあるところへ移動しようと歩き始めたときさっきまで向こうのほうにいた新撰組の人にぶつかってしまった


「いった・・・。ご、ごめんなさい」


「こちらこそごめんなさい。大丈夫でしたかぁ?」


そういって手を差し伸べてくれた人は髪を高く結っている人ですごく綺麗な人だった・・・

本当に男の人?


「女の子がこんなところで何しているんですかぁ?危ないですよ?」


その綺麗な男の人は驚いた表情であたしを見ていた


「えっ??」


「色々と暴騰や殺人などありますからねぇ〜。巻き込まれちゃいますよ?」


「慣れてますから・・・」


「えっ?」


喧嘩や暴騰なんて日常茶飯事。

別にそうそうめずらしいことでもない。

毎日おびえながら寝てるしね・・・。


「おい!」


声をかけられ上を向くとさっきたくさん人を切っていた黒い着物着ている人があたしを見下ろしていた

怖そうな顔だけど・・・顔は整っていてかっこよかった


「は、はい」


「お前ここで寝泊りしてるのか?」


コクン。

あたしは無言で頷いた。

いや、黒い着物を着た人が怖くて頷くしかできなかったのだ


「ここって・・・こんなに寒いのにですかぁ?風邪ひいちゃいますよぉ?」


「他に・・・行くところないから・・・。」


「父親と母親はどうした?」


「殺されました・・・」


そう・・・4年前あたしのお父さんとお母さんは誰かわからぬ人に殺された。

あたしだけはずっと隠れてて見つからなくて殺されずにすんだ。

だからあたしには行くところなんてどこにもない・・・。


「でも、ここにいたら危ないですよ?ねぇ、近藤さん!!」


「う〜む。どうしたものかな・・。どうする、歳?」


さっきまでずっと黙ってた人、すごく優しそうな人。

この人近藤さんっていうんだ・・・


「ねぇ〜土方さ〜ん」


土方さんって人は怖そうな人。

なんで皆土方さんに聞くんだろう。

確か局長って近藤さんのほうだよね?


「どうするって何がだ?」


「だからですね、この子屯所連れて行きましょ?」


「総司・・・屯所は託児所じゃあねぇ」


託児所?


「だって、可哀想じゃないですかぁ〜。こ〜んな小さい子一人でですよ?ほっとけないですよぉ〜」


小さい・・ね・・・。そりゃあ、背は小さいよ?まともにご飯食べてないしね。

でもさあたしは仮にも歳なのよ!!!!


「小さいのは背だけですから・・・」


「えっ?」


3人とも不思議そうに見てる・・。そりゃあそうよね・・・。


「あたしこれでも歳ですから。」


「そ、そうなんですか?ごめんなさい・・・」


総司さんって人すごい気にしてる?


「別にいいですよ?気にしてませんし」


いや、本当はすごく気にしてるけどさ・・・


「でも!!年頃の女の子がこんなところにいるなんてもっと危ないですよ!!
ねぇ〜土方さ〜ん」


「あ〜?たくっ仕方ねぇな。総司に免じて特別だぞ?」


「さっすが、土方さん!!よかったですね」


あたしは状況がまったくつかめていなかった。

何がどうなってるの??


「・・あのぉ・・」


「あっ、あなたお名前は?」


「へっ?あっあぁ、です。」


さんですね。僕は沖田総司です。これからよろしくお願いしますね」


「あっ・・はぁ・・・・」


「あそこにいるのが近藤勇さんで、あそこの怖い顔してる人が土方歳三さんです」


「おい、総司・・・」


沖田さんがすごい笑顔で話してるのに対し土方さんはすごく怖い顔。

眉間にしわがよってるせいかな?

でも・・・やっぱかっこいい・・・


「なんです?土方さん。そんなに怖い顔してたらさん脅えちゃいますよ?」


「へっ???」


いや、脅えるどころかほれてます///


「俺はいつもこんな顔だ。おら、とっとと帰ぇるぞ」


「行きましょう?さん」


「えっ、はっはい」


あたしはいまだ事態が掴めず3人の後ろをついていった。

数分ほど歩くと見えてきたのは新撰組の屯所。

そういえば屯所にどうとか言ってたけど・・・あたしなんかが入れるの?


「とりあえずこいつ風呂に入れてから俺の部屋に連れて来い。いいな?総司」


「は〜い、わかりましたぁ〜。さっ、さんこっちですよ?」


あたしは言われるがままに沖田さんの後をついて行った。

廊下を歩いていくと部屋にいるのは男男男!!!

すごい人数・・・。年も背格好も様々。

なんかあたしすごいところにきちゃった?


「あのぉ、歩さん。起きてますか?」


「あら、沖田はん。夜にどないしたんどすか?お怪我でも?」


沖田さんは一つの部屋に入っていくとすごく綺麗な女の人がでてきた。

「いえ、実はこの子着る物がないんで何かないかと・・・。せっかくお風呂入っても今までの着てたら意味ないでしょう?」


「可愛いお客さんやね。どうしたの?」


「実はこの子両親なくしちゃって住む所ないからって外で寝泊りしてたんですよぉ〜。だから危ないからって連れてきちゃいました」


「そんなことして土方さんに怒られるで?」


土方さんってそんなに怖いのかな・・・。


「あっ大丈夫で〜す。許可はとってますんで」


「それならいいけど。じゃあ、うちがお風呂に連れて行くから沖田はんも着替えてきたらどうですか?」


「いいんですかぁ?じゃあお願いします」


「じゃあ、ええっと・・・」


です!!!です」


「よろしくな。うちは山崎歩。皆はアユ姉って呼ぶで」


アユ姉か。すごく綺麗で大人っぽい人。あたしもいつかこんな風になれるのかな?


「よろしくおねがいします」




お風呂からでると沖田さんがアユ姉の部屋の前に座っていた。


「あっさん。上がりましたか?じゃあ土方さんのところに行きましょう」


そう言われてあたしは沖田さんの後ろをついて行き土方さんの部屋に向かった


「土方さん?入りますよ?」


「おう、入れ」


声が聞こえてドアを開けるとそこにはキセルをすって筆を握っている土方さんがいた


「し、失礼します」


「おまえ・・・さっきのやつか?」


変なことを聞いてくる。どう見たってさっきと同じでしょ?

そりゃあ結んでた髪は下ろして着ているものも違うけど・・・


「はぁ・・・」


「どうしたんです?土方さん」


「いや、何でもねぇ」


気のせいか少し土方さんの顔が赤くなってる気がする。

なんでだろ・・・。


「おい、そこ、座れ」


「あっ、は、はい」


土方さんにキセルでさされたところに座った。

うわぁ〜なんか緊張・・・。たしかにこの空気・・・怖いわ・・・


。おめぇはここにいる以上働いてもらわなきゃいけねぇ。何かやりてぇ仕事とかあるか?」


仕事・・・仕事って言われてもあたし何もしたことないしな・・・


「女中なんてどうです?」


女中ってアユ姉がやってるやつ?


「あぁ、そういやぁもう一人ぐらい人手がほしいって言ってたな」


「じゃあ女中さんで決定ですね」


決定ってあたし料理とかしたことないよ?


「えっ?あ、あのでも・・・あたし料理したことなくて・・・」


「大丈夫ですよ、歩さんが教えてくれますから」


そ、そんなこと言われても〜


「やるのか、やらねぇのか?」


もし、女中になればここにいられるの?

こんな暖かい場所にいられるの?

そして、土方さん・・・あなたのそばにいられるんですよね?

あたしは土方さんのことが気になってしかたがなかった。

もっと色々な土方さんを見たかった。


「わかりました。女中やらさせていただきます」


「よろしくお願いしますね、さん」


「はいっ」


本当にやれるかわからない。

けど、土方さんのそばにいれるならやってみたい・・・。


「部屋は用意しておいた。ここの隣だ。何かあったらすぐ言いにこい」


「あっ、ありがとうございます」


ふと、顔をあげてみると微笑んでいる土方さんの顔が見えた

さっき人を殺していた顔とは違う、すごく優しそうな顔・・

もっと色々な顔が見たい・・・

そのためには女中を頑張って首にされないようにしなきゃ!!!


こうしてあたしはこの日から女中として働くことになった。

あの雨の日・・・あたしはあなたのおかげで生活が一変した・・・
**********************************************************************************************************************
土方さんドリームです。

先にあやまっておきます。

申し訳ございません!!!!

えぇ、何だこの文って感じですね(汗)

何かつながってない(滝汗)

しかも土方さんあんまでてないし(汗)

このあとです!!このあと!!!

このあとは甘々になる予定です!!

たぶん・・・。今回はプロローグみたいな感じでvv

はい、ごめんなさい。

本当にすいませんでした!!

指摘とかアドバイスなどありましたら掲示板もしくはメールでvv






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送